マクドナルド凋落の理由とは?
最近のハンバーガー業界は
荒れているらしい・・・。
数年前はマクドナルド一強だったのが
今では大混戦というか
マクドナルドのシェアを各社が奪い
マックが沈没したぶん、各社が伸びている、と。
2015年のセントラルリーグと同じですね。
ジャイアンツが弱かったから
大混戦になってしまった、みたいな。
ま、それはともかく。
マクドナルドがここまで弱くなってしまったのは何故か。
まだ、どうしたら業績が回復するのか。
今日はその辺を私視点でお話します。
まず、弱まった最大の原因は、人です。
会社が弱くなったのではなく、
人が弱くなったのです。
質が下がりましたよね。
全体的に。
24時間営業で社員、クルーともに疲弊したのと
フランチャイズ化の推進によりモチベーションが落ちまくってます。
マクドナルドのメイドフォー・ユーというシステムは
運営精度が高まるほどに休めなくなります。
逆に、運営精度が低くなると
働く人間は休めるけど
お客様にご提供するQSCは低くなるのです。
で、疲弊したうえにやる気のない人が
精度の高い運営をするのか、出来るのか、というと・・・。
無理ですよね、間違いなく。
メイドフォー・ユーというシステムは
上にも下にもスパイラルを起こしてしまう
オペレーションシステムなんですよ。
私的解釈では、ですよ。
だから、原田社長に変わったばかりで
社内にやる気が充満していた時は
メイドフォー・ユーの導入で
昇り龍のごとく業績が伸びて行きましたが
現状のやる気が乏しい環境では
重力に逆らえず下降しているのです。
また、マクドナルドで働く社員は
店長がゴールではない、と考えて
働いているんですね。
店長からがスタートなんですよ。
ていうのも、現場での労働は過酷なので
みんな早く上に行きたいと考えているんですね。
店長になれば
本社への道も開けるし、
地区の管理者(店長の上司ね)も目指せるので
まずは店長になってから
自分のキャリアプランを考える。
それがマクドナルドです。
逆に言うと、
そういったニンジンがあるからこそ
過酷な現場での労働に耐えられたのです。
フランチャイズ化が進んでいる現在は
目指すべきポストがそもそも無くて
現場社員は一生現場、みたいな感じになっています。
要は、本社筋はすでに埋まっていて椅子が無い。
さらに、店舗も減る一方なので
管理をする人間の数も増えない。
つまり、今現場の人は一生現場で
店長が最終ポスト、と。
それでもお給料が良ければいいんでしょうが
驚くほど安いんですよ。
フランチャイズだから、会社によって違うんでしょうけどね。
そんな労働環境では
既存の社員はやる気をだせず、
新しく入社したい!という人間も出てこない。
ここでも下降スパイラルが起こってます。
ですので、マクドナルド凋落の原因としては
店舗が死んでいるからであり、
運営する人が死んでいるから、です。
価格帯だの商品ラインナップだのと言われますが
マクドナルドはピープルビジネスですからね。
運営する人がダメなら
何をやってもダメなんですよ。
マクドナルドの現場の力が弱まっている。
マクドナルドが撤退した跡地に
バーガーキング等の同業ライバルが
居抜きで出店しているのも、その証明です。
同じ飲食店でも
中華とか和食とか
全然違う食種ならわかりますが
同業者のバーキンとかが出店するのは
そういう事ですよね。
店舗の運営力や収益力が違う。
つまり、店舗の力が違う、と。
皮肉にもフランチャイズ化を進めてしまった為、
本社が出来る施策が価格改定や新商品の研究、
ぐらいしかなくなってしまったのもイタイですよね。
まぁ、業績が上がるのは当分先でしょう。
原田社長のような強烈なリーダーシップを持った社長が現れて
店舗スタッフの改善、つまり、人の部分の底上げを
本社とフランチャイズで協力してやっていく!
やれることをやれる範囲で、ではなく
やるべき事を徹底的に!
それを社員が追求できるよう、
給与や待遇でサポートします!!
という展開になるまでは、無理です。
もはやフランチャイズの力だけで
どうにかなる問題でもないし、
本社が出来る調整ごとで
どうにかなる問題でもないのです。
我々のように個人でビジネスをしていると
自分が現場の人間であり、
自分が管理者でもあるので
あまり気にならない問題かもしれませんが
現場と本社とが乖離しすぎるとこうなる、
という事例でもありますね。
ま、結局は働く人が弱っている。
その理由として
年収が大きく下がっている上に
将来性も感じる事が出来ないから、と。
やる気が無いから
やるべき事を徹底的にやる、という姿勢ではなく
出来る事を出来る範囲で、という消化ゲームになっている、と。
そういう事ですね。
あまり我々のビジネスとは関係ありませんが
娑羅双樹の花の色、という事で
明日は我が身と受け止め、身を引き締めましょう。
祗園精舎の鐘の声どころか、
アマゾンやGoogleの一声で
丸ごとぶっ飛ぶようなビジネスを
我々はしている訳ですからね。
常に新たなビジネスの研究をしなくてはいけません。
常に成長し続ける事が出来る様、努力しないといけません。
それを辛いと見るか、
可能性と喜びの塊と見るかで
今後の人生が大きく変わる事でしょう。
もちろん私は、後者の考えです。
もうじき今年も終わりますが
来年から頑張るのではなく、
今日から頑張って行きましょう!