支出を減らして仕事量を減らす生き方
私の弟は、オタクです・・・。
しかも、重度のオタクでして
それゆえのせどりを展開しています。
彼のせどりは、私には出来ませんし
利益率的にもやりたいとは思いませんが
本人は毎日楽しそうにやってますよ。
主な仕入れ先はゲーセンとブックオフで
スイッチを入れて気合いで仕入れをすれば
一週間で20万円分ぐらいの利益を出します。
しかし、そこで電池切れになり
その後はダラダラとしております・・・。
要は、一か月で一週間だけ働くんですよ。
その後はダラダラ過ごしたり、
母の実家の農業を手伝ったり、
友人の土建屋さんに手伝いに行ったりして
なんだか適当にやってます。
実は彼は
私のコンサル生第一号でもあります。
オタクでニートの弟のケツをぶっ叩く！
そういうつもりでせどりを叩き込んだのですが
あっという間に月商100万円、利益40万円まで成長しました。
これはもっとイケる！と思って
その後もビシビシやったのですが、
それ以上は伸びませんでしたね。
本人がそれ以上を求めていなかったので
成長は完全に止まっちゃいました。
というのも、彼は今、実家で母と暮らしているので
全然お金を使わないんですよ。
母もまだまだ現役ですし
母世代の人は年金をしっかり貰えるので
当面は生活費に困りません。
さらに言うと、ローン完済後の持ち家があり、
その隣が母の実家で農家なので
食べ物に困る事もなければ固定費も安いのです。
ですので、生活費は世帯で10万円もあれば十分。
それを母と弟で折半するので
なんと毎月5万円で生きて行けるのです。
だから、大きな利益は必要ない。
食っていくだけ稼げればいい。
逆に言うと、
食っていく分だけ働いて
あとはフリーな時間を楽しみたい。
そういう考えなんです、彼は。
これだけ聞くとちょっとアレな感じですが
その分コストカットは徹底してますよ。
極力外食はしないで自炊したり、
光熱費にも目を光らせたり、
10万キロ超えた車も平気で走らせたり、
出来るだけ出費を抑える生活をしています。
清貧ですよ。
出て行くお金が多ければ、それだけ働かなければなりませんが
出て行くお金が少なければ、仕事量もそれなりでいい。
さらに言うと
出て行くお金を減らしていく事で
仕事量を減らして自分の時間を増やせる。
これもまた、自営業者の醍醐味ではありますよね。
会社員であれば
「今月は出費が少ないんで、残業しません」
とか
「今月は出費が少ないんで、出社を減らしてください」
とか言ったら、すぐにクビですよね。
でも個人事業主であれば
自分で好きなように労働量と収入をコントロール出来る。
いっぱいお金を使いたければ
その分働いて利益を出せばいいし、
そんなに働きたくなければ
支出を減らして必要なお金の量も減らす。
それが可能なのが、個人事業主ですよね。
そう考えると
私の弟は上手にやってるな、と思いますが
彼の場合は
自分の仕入れスキルに絶対の自信をもっているから
こういった思い切り、割り切りを持てるのでしょうね。
私が徹底的に仕込んだので
かなりハイレベルな仕入れをします。
で、自分に自信があるから
いざお金が必要になった時には
ガツンと仕事をすれば稼げる、と思っているので
普段は手を抜いてダラダラしているんでしょう。
うーん、兄としては微妙な心境です。
平家物語、知らねーのかよ、と思っちゃいますよ。
ま、彼は飲む打つ買う、全部しませんからね。
畑をいじる、姪っ子と遊ぶ、自炊をする。
それが彼の楽しみのようです。
まぁ、自分の支出に合わせて労働量を調節出来るのも
個人事業主の良い所ですし
ある意味理想的な生活ではあると思います。
自分がしたい時にしたい事をする、
とまでは行かなくても
自分の人生を自分でコントロールできているオタク、
という事で、毎日楽しそうな彼を見ていると
私も楽しい気分になります。
せどりを教えて良かったな、と。
母にはぶつくさ言われますけどね。
せどりのお蔭で就職しない、
就職しないから出会いが無くて結婚もしない、
みたいな。
ま、それも価値観だと思いますし
こんな生き方、せどりビジネス活用法もあるよ、
という事で一つ。
