30代を応援する、群馬の独立系FPです。

ガソリンスタンドはビジネス構造的に儲からない。

原油価格下落、米株式市場ではエネルギー企業以外への影響注視

モチを餅屋が売っても儲からないとは・・・。

 

ガソリン小売価格が下落し続けてますね。

 

原油安が原因なのですが
それと合わせて株価も下落中。

 

オイルマネーが市場から逃避しているそうで、
世界は繋がっているんだなぁと実感してます。

 

で、この下がり相場にのって
徐々に金融資産への投資を増やしてます。

 

この時の為に現金を貯めこんでいたのだよ、フフフ・・・。

 

と、ニヤニヤしてますが
まぁ心臓には良くないですね。

 

実際、いつ上げ相場に変わるか分からないし。

 

ま、ランダムウォーカーが一番、という事で。

 

で、ですね。

 

私の会社員としての最後のキャリアは
ガソリンスタンドを軸とした会社だったんですね。

 

そこの保険部門で働いてたわけです。

 

要は、ガソリンスタンドのお客様に
自動車保険をフロントエンドで売って、
そこから生保に繋げて利益を出す、と。

 

そういう仕事をしてました。

 

ですので、
意外とガソリンスタンドの内情に詳しかったりします。

 

現状、ガソリンスタンドは
ガソリンを売っても全く利益が出ないビジネス構造です。

 

ガソリンなんてどこで入れても性能は同じ、
と消費者に認識されているから、ですね。

 

実際は違うんですよ。

燃料の性能は。

 

でも、それを体感できるほどは違わない。

 

体感できなければ、違いが分からないので
結局どこでいれても同じ、と。

 

そうなると、もはや価格でしか勝負できないので
値下げをし続けるしかないのです。

 

しかもこの値下げってのは
自分の店との比較ではなく
他人の店との比較ですので

余計に熾烈な戦いになるのです。

 

 

 

だから、どこも原価ギリでガソリンを売ってます。

 

じゃあどこで利益を出しているのか、というと
いわゆる油外、ですね。

 

その名の通り、ガソリン以外で利益を出してます。

 

バッテリー、タイヤ、オイル、ワイパー、車検、など
燃料以外の商品でなんとか利益を出してます。

 

保険も油外の一部ですね。

 

だからガソリンスタンドで整備すると高いんですよ。

 

そこでしか利益を取れないから
ボッタくるしかないのです。

 

ただ、油外を売るには
スタッフが必要ですよね。

 

でも、燃料の元売りである
出光とかエネオスとかは
油外関係ないから燃料を売らせたいわけ。

 

そうなると、価格でしか勝負出来ないと分かっているので
ガソリンスタンドのセルフ化を推進するわけですよ。

 

セルフの方が人件費を抑えられるので
燃料も値下げしやすくなりますからね。

 

ですが、現場としては
人を減らしたくないんですね。

 

油外が売れなくなるから。

 

そこでビジネス構造上のミスマッチが生まれてしまう、と。

 

要するに、ガソリンスタンドというビジネスモデルは
すでに崩壊しており、利益が出ないモデルなのです。

 

お客様のニーズ云々ではなく、
ビジネス構造的に厳しい商売、と。

 

だったら辞めりゃいいじゃん、と思うでしょうが
そう簡単には辞められないのですよ。

 

キャッシュフォロー的にも、
法的にも。

 

この辺が企業と個人の違いですよね。

 

企業として商売をしていると
様々なしがらみも出てきますし
図体が大きくなるほど動きが悪くなります。

 

今日でガソリンスタンド事業はオシマイ!!
って簡単に辞められないでしょう。

 

雇用とかもしているので
撤退障壁がものすごく高くなってしまうのです。

 

下手に辞められないから
血がドバドバ出ているのを抑えながら
ズリズリ進んでいくしかなく、

いずれ倒れる事になるのです。

 

でも、個人であれば別ですよね。

 

自分一人で商売をしていれば
辞めようと思えばすぐに辞められます。

 

このビジネス、美味しくなくなったな・・・
と感じた時点ですぐに撤退のプランを立てちゃえば
それでキレイに辞められる訳ですからね。

 

逆に言うと
撤退障壁が高いビジネスは
個人でやるべきではない、と言えます。

 

例えば、ツール関係とかね。

 

自分は辞めたいと思っているのに
一人でもユーザーがいる限り続けなきゃいけない、
といったジレンマに陥りやすいじゃないですか。

 

アップデートも手間だしね。

 

わずかな先も読みにくい時代なんですから
撤退障壁が高いビジネス、
気軽に辞める事が出来ないビジネスは

出来るだけ手掛けない方がいいでしょう。

 

ガソリンスタンドだって
今は燃料売っても利益が出ない状態ですが
20年前は燃料の利益が大きいからといって
洗車とかサービスでしてた時代がありましたからね。

 

どうなるか、何が起きるか、なんて
誰にも分からないのです。

 

だからこそ
いつでも方向転換が出来るように
備えておく事が重要、という事ですね。

 

その為にも
撤退障壁の高いビジネスには取り組むべきじゃないし

さらに言うなら
新規ビジネスをプランする段階で
予め落としどころまで想定しておく事が重要なのです。

 

そのビジネスの目的は何なのか。

 

どこまで行ったら辞めるのか。

 

どのタイミングで辞めるのか。

 

いわゆる出口戦略ですが
入口よりもはるかに難しくて、重要です。

 

ですので、事前に考えてから取り組むのがベストですが
すでに動いている場合は
今からしっかりと考えておきましょう。

 

そのビジネスの目的は何か?

どのタイミングで終わらせるのか?

 

終わりがあるからこそ、利益が確定するのです。

 

しっかりとプランして
自分なりの考えをまとめておきましょう。

 

強制的に終了させられるよりも
遥かに大きな利益を残す事が出来ますよ。

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